トップ -> るろうに研究所 -> simutrans 発展と都市間の距離の関係

simutransで実験
発展と都市間の距離の関係

リアルな旅客・貨物輸送を楽しむことができることで人気フリーソフト「simutrans」.このゲームでは,旅客や貨物を輸送することで都市が発展していきます.さて,旅客はどのように発生するのか,都市の発展はどのように行われているのか調べてみました.

まず,基本的な条件として「発生した需要をどれだけ満たせたか」というものがあります.同じ100人の輸送でも,需要が1000人発生した場合と10000人発生した場合とでは,前者の場合のほうが都市は大きく発展して行きます.

次に,旅客の発生です.現実世界では,遠くまで旅する人は,通勤する人に比べて少なくなります.simutransの世界では,遠くに行く旅客も近くまで行く旅客も同じ割合で発生するのでしょうか?それとも距離に応じて変わるのでしょうか?実験をしてみました.
ここに2つのマップを用意します.2つのマップは,2つだけ設置した都市の間隔だけが違い,それ以外はほとんど同じです.
双方のマップを同じ期間だけ放置した後の様子が下の画像です.

サテライトマップ


都市A周辺の様子


都市B周辺の様子


輸送実績のグラフ


サテライトマップ


都市A周辺の様子


都市B周辺の様子


輸送実績のグラフ

この実験の結果,輸送量は距離が長いほうが少なくなるものの,都市の発展や売り上げは大きくなるという結果が出ました.現実世界と同様に,simutransの世界でも,遠くの町まで行く人は少なくなることが分かります.また,都市の発展には,旅客がどこから来たのか(都市内に存在する駅の売り上げ?)が加味されるということも分かりました.