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就職活動ガイド -夏にやっておきたいこと-

夏休みにやっておきたいこと,就職サイトでは「自己分析」を勧めています.もちろん,それも大事ですが,夏休みにぜひともやってほしいのが「旅行」です.日帰りやパック旅行ではなく,1泊2日以上でできれば飛行機や新幹線,夜行バスなどを利用して行いたいものです.

というのも,就職活動で遠方に出る場合は,遠くに旅行した経験がないとかなり慌てることになるからです.就職活動中は,急に日程が決まることも多く,トラブルに巻き込まれることだってあります.そういったとき,旅行の経験があれば,冷静な判断ができる可能性が高まります.

では実際に旅行を計画してみましょう.行き先はどこでもかまいませんが,企業説明会の予約練習もかねて,工場見学・定期観光バスなどを申し込むのが一番かと思います.都心(東京の渋谷・秋葉原などの繁華街)や大都市で開催されるイベント(博覧会や展示会,コンサートなど)もよいでしょう.行き先が決まったら,そこまでの交通機関を選びます.下の表を参考にして上手に選びましょう.
交通機関とその特性
種類 利点 欠点 コメント
普通・快速列車 ・定時性に優れる
・運賃が比較的安い
・長期休みの期間は格安の乗車券がある
・トラブルが発生すると長引く
・ラッシュ時は座れないことが多い
近距離の移動では,ほとんどが普通・快速列車になるでしょう.ほとんど遅れることがないといっていい位,運行は時間通りですが,トラブルが起きるとたちまち乱れるため,過信は禁物です.10分くらいの余裕を持っておいたほうがいいでしょう.
特急・新幹線 ・定時性に優れる
・快適性が高い
・学生割引が使える
・切符が買いやすい
・トラブルが発生すると長引く
・自由席の場合,座れないことがある
・料金が高い
昼間に長距離を移動する場合,もっとも一般的な選択肢となります.時間に大きく注意を払う必要がある就職活動では,特段の理由が無い限り長距離の移動は特急・新幹線を利用したほうがよいでしょう.最近は,インターネットでの予約サービスも始まり,窓口で切符を買うよりも安くなることが多くなります.
高速バス ・必ず座れる
・長距離になると運賃が安い
・夜行は割安で快適性も高い
・学生割引の無い路線がある
・渋滞などで時間通りに着かないことがある
・乗車券を買える窓口の数が少ない
・事故に遭う確率が高い
基本的にインターネット(「高速バスネット」など)で乗車券を買うものと考えたほうがいいでしょう.当日買おうとしても,駅やバスターミナルの窓口で買えない場合もあります.地方都市のバス停から乗る場合,普通のバスのように待っていても乗れないことがありますので注意しましょう.夜行バスは運賃が安い上に快適性も高く(ほとんどの路線が独立の3列シート),非常に利用価値があります.なお,統計上は事故に遭う確率がもっとも高い交通手段です.
飛行機 ・とにかく速い
・景色がよい(翼が邪魔にならなければ)
・運賃が高い
・空港には余裕を持って着く必要がある
とにかく速く移動できるのが利点です.新幹線で3時間以上乗る場合でも,飛行機なら1時間ちょっとで着きます.空港には出発時刻の1時間前に到着,目的地の空港でも次の乗り継ぎには30分以上の余裕を持つ必要があります.このため,空港と目的地の位置関係によっては,新幹線のほうが速い場合もあります.金券ショップで株主優待券を買えば,運賃が半額となるのでうまく利用しましょう.また,インターネットで搭乗券を購入すれば,大幅な割引が受けられます.
フェリー ・ゆったりと移動できる
・長距離だと比較的運賃が安い
・あまりに遅い
・路線が少ない
就職活動ではほとんど使うことはないと思いますが,気分転換にはもってこいでしょう.
また,予定を組むときの注意点は次の通りです.

目的地への到着は,30分前を原則とする.乗り継ぎの都合などでどうしても不都合な場合でも10分前には着くようにする.
空港や高速バスのターミナルへは,乗るべき飛行機・夜行バス・高速バス発車時刻の1時間程度前に到着するようにする.
乗り継ぎは10分程度の余裕を持つ夜行バスや飛行機から電車・バスに乗り継ぐ場合は1時間程度の余裕を持つ.
・大都市間の移動は午後8時までにする.
・参考 旅程の良い例 旅程の悪い例(いずれもPDFファイル)

交通機関が決まったら,次は宿泊先を選びます.東京都心の場合で素泊まり5000〜7000円程度が相場です.カプセルホテルならもっと安いホテルがあります.ネットカフェに宿泊する人もいますが,防犯の問題からあまりおすすめできません.地図で所在地を確認し,薄暗い裏通りや風俗街の真ん中などといった危険な立地は避けましょう.宿泊予約もインターネット(「楽天トラベル」「じゃらん」など)から行えば,通常より安く済むことが多いです.

よくある失敗と対策

失敗:目的地に着いたはずなのに様子がまったく違う,確認するとよく似た地名・名前の別の場所だった

対策:行きかたの案内があれば,それに従うのが確実です.なければ,駅や空港・バスターミナルの窓口で聞きましょう.また,東京の京橋に行くべきなのに,大阪の京橋に行ってしまったというような失敗もあるので気をつけましょう.

失敗:来た新幹線に乗ったが,予定ののぞみ号ではなく,こだま号だった.

対策:乗車口に表示されている列車名や行き先をよく確認してから乗りましょう.特急が1時間に1本,ひとつしか来ないようなところに住んでいる人がこのような失敗をするようです.また,バスでも同じような失敗をしやすいので注意しましょう.

失敗:秋葉原で時間つぶしをしていたら,思いのほか時間が経ってしまった.慌てて目的地(あるいは空港・バスターミナル)までのルートを調べたら,間に合わなくなってしまったことがわかった.

対策:目的地(あるいは空港・バスターミナル)になるべく近い場所で時間つぶしをするようにしましょう.例えば,工場見学ならその最寄り駅周辺で時間つぶしをしましょう.空港やバスターミナルにはショッピングセンターなどがある場合がほとんどなので,時間つぶしに困ることはないはずです.

失敗:予約していた新幹線(特急列車)が自分を待たずに発車してしまった.

対策:まさかこんなことを思う人はいないと思いますが...高速バスやフェリーは多少待ってくれるかもしれませんが,鉄道は別です.たとえ予約を入れていた(指定席の切符を買っていた)としても,発車時刻になっても乗っていなければそのまま置いていきます.予約した列車の発車時刻5分前にはホームで待つようにしましょう.

トラブル!!どうしたらいいの?

Q.予約していた工場見学・定期観光バスなどの日に都合が悪くなった.

A.速やかに取り消しの手続きをしましょう.直前の場合は取り消し料がかかる場合もあります.予約していた特急列車や夜行バスなどがある場合も同様に予約の取り消しやきっぷの払い戻しをしましょう.

Q.間違えて違うきっぷを買ってしまった.

A.速やかに駅などの係員に申し出ましょう.未使用の場合は手数料なしで払い戻してくれる場合があります.

Q.間違えて違う(あるいは逆方向の)列車に乗ってしまった.

A.速やかに乗務員に申し出ましょう.戻る方法(あるいは代わりのルート)を教えてもらえます.

Q.列車が遅れて乗り継ぎの列車や夜行バスに間に合わないかもしれない.

A.速やかに乗務員に申し出ましょう.戻る方法(あるいは代わりのルート)を教えてもらえます.JR同士の場合は,乗り継ぎの列車が待ってくれる場合,代わりの列車を手配してくれる場合もあります.

Q.予約していた工場見学・定期観光バスなどに間に合いそうにない!!

A.予約時に確認した連絡先に電話を入れましょう.異常気象や大規模な運行トラブルの場合は配慮してもらえることがあります.これは就職活動での企業説明会に遅れそうな場合も同じです.