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るろうにウォーカー Vol.2

[特集]定額給付金で出かけよう! 青春18きっぷの旅

223系5500番台に乗ってみた.

[特集]定額給付金で出かけよう! 青春18きっぷの旅

夏休みも終わりに近づいたけど旅の思い出がほしい!そもそもそんなお金が無いという方に「青春18きっぷの旅」をご提案します.ここでは大阪発のおすすめプランを紹介します.

「青春18きっぷ」はJR線の普通・快速列車の普通車自由席が5日間乗り放題のきっぷです.普通車指定席や首都圏のグリーン車自由席ならそれぞれに必要な指定券・グリーン券を買い足せば利用できます.特急・急行・新幹線は特急券・急行券のほかに乗車券も必要(青春18きっぷでは乗れない)ので注意です.

〜東へ〜 琵琶湖・高山・名古屋方面

琵琶湖方面までなら新快速が運行されていて便利です.長浜の黒壁スクエア,ひこにゃんでおなじみの彦根城,ローカルムード漂う近江鉄道などのスポットがあります.帰りは京都駅ビルなどで食事をするのもいいですね.

さらに東へ進めば,岐阜から高山へ,普通列車の本数が少ないので片道だけ特急に乗るのもいいですね.

名古屋にはおもしろい乗り物がいっぱい.愛地球博の足として活躍したリニモ,バスが新交通システムに変身するガイドウェイバス,先頭車からの運転士同様の景色が楽しめるパノラマスーパーなどがあります.なお,パノラマスーパーの展望席は,「展望席」と指定しないと普通の席になるので要注意です.名古屋からの帰りは東海道本線だけではなく,関西本線で奈良経由,近鉄特急アーバンライナー(金券ショップなら通常4150円→3500円程度)でゆったりなどなど,ほかのルートも試してみましょう.

さらに東へ移動して,1日がかりで東京や信州に向かうのもいいでしょう.新幹線や特急との乗り比べても楽しいかもしれません.

〜西へ〜 岡山・広島・四国方面

岡山・広島には懐かしい路面電車が待っています.山陽本線経由のほうが本数が多くて早いので便利ですが,景色のいい赤穂線・呉線まわりのルートを選ぶのもいいでしょう.

その日のうちの往復なら大阪から姫路・播州赤穂でも十分お得ですよ.帰りは神戸(元町)で途中下車して中華街に立ち寄るのもいいでしょう.普通乗車券では途中下車できません(大阪からの場合,同じ近郊区間に含まれるため)から,青春18きっぷならではの楽しみかたです.

岡山から南に向かい,高松で讃岐うどんめぐりもいいでしょう.帰りは高速バス(片道3900円程度)で明石海峡を渡ったり,徳島からフェリー(徳島・和歌山間 2000円,和歌山港・なんば間 南海電鉄890円)で帰るのも乙です.片道夜行高速バスや特急を利用すれば,松山や高知へと足を伸ばすことができます.

〜北へ〜 北近畿・北陸方面

観光地であるため,普通列車の本数が少ないです.あらかじめ調べてから行きましょう.日帰りなら城之崎温泉や小浜などがお勧めです.北近畿タンゴ鉄道からきれいな景色を眺めるのも楽しいでしょう.城之崎温泉には,京都・大阪から福知山を経由するルートのほか,姫路から播但線を経由するルートもあります.時間が合えば,播但線経由のほうが速くなります.

片道だけ特急列車を利用すれば,さらに浜坂・鳥取方面や福井・金沢・富山方面へと足を伸ばすことができます.1泊2日にして温泉宿でゆったりするのもいいでしょう.

〜南へ〜 南紀白浜方面

日帰りで普通列車のみならば田辺からの熊野古道中辺路か白浜の温泉・アドベンチャーワールドが選択肢に入ります.片道特急列車を利用すれば勝浦・新宮もゆったりめぐることができます.なお,五条から新宮までのバス(4600円・近鉄八木からは5350円)に乗って紀伊半島縦断ドライブし,新宮から各駅停車で帰るという旅もできます.逆に新宮まで各駅停車で行き,五条に抜けることはダイヤの関係でできません.

こちらも,紀伊田辺から新宮・亀山方面は普通列車の本数が少なくなるので,あらかじめダイヤを調べてから行きましょう.

〜もっと遠くへ〜 九州・東北・北海道方面

1日あれば,博多までは行くことができます.1日目は九州に向かうだけに費やし,2日目以降に本格的な行動となるでしょう.夜行バスやフェリーで九州に向かえば時間を有効活用できます.

北海道へは,1日ではいけません.大阪から1日で行けるのは新潟くらいまでです.青春18きっぷだけで旅行すると4泊5日の大旅行になります.時間がなければ片道だけ飛行機を利用したほうがいいでしょう.値段は張りますが,寝台特急「日本海」が青森まで運行されていますので,それを利用してもいいでしょう.お金が無いのなら山形や仙台までの高速バスもあります.

223系5500番台に乗ってみた.

北近畿方面への出かける方は注目!新快速として使われている223系電車が,ローカル線仕様となって北近畿に登場しました.2,3年前に着た近畿を訪れたころには,まだ国鉄時代の車両である113系などが元気に走り回っていましたが,ほとんどこの223系に置き換えられていました.

この223系はローカル線仕様なので,ワンマン運転のための設備が追加されているほか,写真のように2編成以上つないだときに行き来ができるような構造になっています.さらに,221系と同じ性能になるように制御プログラムなどを調整しています.そのため,5500番台という分類になっています.
話は変わりますが,福知山から園部行き,園部から京都行き,京都から大阪までの新快速と3列車続けて女性運転士の列車に当たりました.特に福知山から園部までの電車(写真)はワンマン運転であり,路面電車以外ではまだ珍しいのではないでしょうか.私がはじめて女性乗務員を見たのはJRですが,最近は大手私鉄各社でも女性乗務員を見かけるようになりました.また,いつものターミナル駅も高校時代まではほとんど男性ばかりでしたが,最近は女性のほうがやや多くなったように感じられます.

このように,鉄道各社は女性の登用に積極的な印象ですが,航空各社はあまりそうでないように感じます.逆に,男性の客室乗務員が結構増えていてもおかしくないはずなのですが,国内線ではまだ男性の客室乗務員に出会ったことはありません.
発展が目覚しく,話題の尽きない山陰本線の京都口なのですが,複線化を段階的に進めざるを得ない状況があります.このため,1時間に片道5本(うち1本快速・うち1本特急)が運転されているにもかかわらず,単線区間の混在により,行き違い停車のおおい列車が生じたり,山陰方面から京都への普通列車で,園部で20分以上の接続待ちが生じたりしています.おそらく,完全に複線化が完了すれば問題は解消するのでしょうが,もう少しよいダイヤは組めなかったのかと思いました.

また,223系への置き換えで大きくスピードアップしたのかといえばそうではなく,以前とまったく所要時間は変わっていないようです.これは,スピードアップよりも省メンテナンス・省エネルギー化によるコストダウンを重視したためと思われます.さらに,以前運転されていた旧式車両は,スピードが出せるように本来モーターの無い車両を連結しているところ,改造を行ってモーター付車両のみにしていたため,223系とほぼ同程度の性能をもっていたようです.
223系5500番台関連の写真はこちらです