いまさらではありますが,コミケ80と夜ディファをレポート!!
いつものようにキャリーケースに衣装を詰め込んで出発するも,3日分の着替えと衣装を入れると防寒着が入りきらないという問題発生.このためおもいきって防寒着を装備せずに出発決定です.今回持っていったのは「緋村剣心」「六本木史」「巫女服(早乙女アルト)」の3着で,六本木史の衣装のうちベストとズボンは私服として使用することにより荷物を削減しました.六本木史のクロスタイが見当たらないものの,秋葉原で購入することにしました.
1日目は予想通り緋村剣心のレイヤーさんが結構いました.それぞれ十字傷の再現手法が違っていたのが印象に残っています.終了後は秋葉原に向かい,ジーストアにて六本木史のクロスタイを購入しました.そして,アクアシティお台場「ザ・オーブン」にて燃料補給して本日の宿泊地(?),夜ディファへと向かいます.
夜ディファでは2日とも六本木史と決めてあり,すぐに更衣してダンスフロアへ.3時ごろの教習パートを狙ってシャワーを利用し,ほぼぶっつづけで踊り続けました.最後まで行けたよ...ただし振り付けはめちゃくちゃだけど.
そして2日目はサンルート有明の朝食バイキングで燃料補給してから待機列へ,待機列は人が密集しているため,防寒具を装備していなくても何とか持ちこたえました.そして2日目はコスプレは六本木史.2日目は24時間中かなりの時間が六本木史のコスプレということになりました.鉄道関連の同人誌を買いあさり,鉄道コスプレの人々と写真撮影などをして楽しみました.終了後はパレットタウン経由徒歩で大江戸温泉物語に向かい,疲れを癒しました.
その後,サンルート有明でもディナーバイキングをやっているとのことで,行ってみるものの料理の内容は全くの期待はずれ,一皿だけ食べて出てきてしまいました.なお,コミケの時期らしく,アニソンのピアノ演奏(リクエスト可)が行われているという演出がありました.
友人と合流して今宵の宿(?)も夜ディファです.今夜もぶっ続け行くぜ!と意気込んだいたものの,ディナーバイキングを1皿しか食べていなかったためか,体がエネルギー切れをしてしまいました.お立ち台に焦点が合わなくなってきたり,かなり危険な状態まで行ったのですが,自動販売機のジュースなどで何とか持ちこたえました.そして,今回初めて腰につけていた活動量計が表示可能な上限である1999Kcalに到達,朝になってチェックしたところ内部でのカウントは継続し,2090Kcalに到達していました.
2日間お世話になったディファ有明を後にし,ワシントンホテルの朝食バイキングで燃料補給を済ませて待機列に進みます.ここで,列にいた誰かがワシントンホテルの客室にセットされたカメラを発見.後日youtubeにそのカメラで撮影したと思しき映像がアップロードされていました.3日目はゲームや音楽CDなど高価なものが多く,出費が最大になりました.コスプレは某雑誌のイラストにあった巫女服の早乙女アルト.といっても,ただ巫女服を着て早乙女アルト用のウィッグをかぶっただけという単純なものです.女装ランカが目立った1日でした.
3日目は早い目に撤収したつもりだったものの,予想以上に東京駅直行バスが混雑していました.列に並んでいる人に聞いたところ,予約している新幹線に間に合うかどうかは微妙だとのことです.ダメもとでエクスプレス予約で後続の新幹線への変更を試みると,窓際を指定できるほどの余裕でOKでした.実際に乗車してみると満席とのアナウンスだったので,新幹線は駆け込みでの購入が結構多いようです.
アンドロイドな初音ミク. | ||
十字傷の再現が人によって驚くほど異なっていた緋村剣心. | ||
マクロスフロンティアの放映前は,かなりの人気キャラクターだったミーア・キャンベル. | ||
まだまだ人気が高いマクロスフロンティアのランカ・リー.ちなみに2人とも男性です. | ||
こうしたおもしろコスプレもコミケならでは.さて,「15時になったら暴れます」とありますが,15時になったら何が起きたのか気になります. | ||
コスプレダンスパーティーから撮影会イベントが生まれ,近年はアニソンクラブイベントも増えているコスプレイベントですが,今後はどうなるのでしょうか?
「コスプレダンスパーティー」は,アニソンクラブイベントへの移行が進んでいます.アニソンクラブイベントは近年,クラブ界に新風を吹き込んだともいえるものであることから,今後もしばらくアニソンクラブイベントの拡大は続くと思われます.なお,アニソンクラブイベントでは後述の「キモヲタ流入」が大変問題となっており,発展していく中でこれにどう対処するのかが課題です.また,その一方でコスプレダンスパーティーが縮小し,それらに参加していた人の中には,行けるイベントが無くなってしまうケースも若干ながら出ています.両者をどうバランスを取るかも課題といえるでしょう.
撮影会イベントは,野外や街中でのものが今後増えていくと思われます.町おこしを目的に観光地でも開催が増えており,拡大を続けていくものと思われます.また,野外イベントでは多くが「男性による女装禁止」とされていたものの,解禁する事例も増えてきました.老舗イベントでは,解禁に踏み切れないケースもありますが,男の娘レイヤーには朗報でしょう.ただし,「女装で女子トイレに入る人がいたため,女装を禁止しざるを得ない」というイベントもあり,参加者のモラルが問われるところです.
近年,コスプレイベントにはナンパを目的にしたり,他の人の迷惑を考えなかったりする,多くの参加者にとって不愉快な「キモヲタ」がなだれ込む現象が起きています.行動の典型例として,「手当たりしだいにコスプレイヤーに声をかける」「嫌がっているのに話し続ける」「コスプレダンパやアニソンクラブイベントにおいて,周りを気にせずにヲタ芸をする」などが挙げられています.
このようなことが起きた一番の要因としては,一部雑誌によって「女の子をナンパするのに最適」といった記述がなされたことです.それによって,勘違いした人々がコスプレイベントになだれ込むという現象が起きました.対策としては,主催者側で「キモヲタ」を排除することですが,アニソンクラブイベントではイベントの性質上の問題(男性視点でイベントが運営されている)もあって,なかなか対策が進んでいません
現在,一部の参加者がイベントの参加を見合わせざるをえなくなり,中には安心して参加できるイベントのために,わざわざ遠征するものさえ出ているようです.コスプレイベントは女性中心のイベントであることを十分に考慮した運営が求められるかと思います.
今年の新作衣装は,「モノクロの緋村剣心」「沖田総司(薄桜鬼)」「米沢仁子(オリジナルキャラクター)」あたりが有力候補となっているそうです.
「モノクロの緋村剣心」は,日本橋ストリートフェスタ向けのネタです.もとはと言えば,テレビやインターネットで話題となった「モノクロのサンタクロース」に触発されて計画したものです.衣装デザインが単純であり,モノクロ化しやすかったことや実写映画化で話題となっていることが候補に挙がった要因です.
「沖田総司(薄桜鬼)」は薄桜鬼がやりたい,猿っぽいキャラクターで「モンキーダンス」(パラパラ)を踊りたいという理由から候補に入りました.いろいろな色の生地が必要になり,どう確保するか時間をかけての検討が必要そうです.なお,薄桜鬼は「土方歳三」「斎藤一」「雪村千鶴」も候補となっており,今後ほかのコスプレイヤーと調整するそうです.
最後の「米沢仁子」は,鉄道コスプレがしたいという点から,候補に挙がりました.梅ノ辻剣心のオリジナルキャラクターで,髪形はおさげ髪という完全な女性タイプでありながら,制服は全面的に男性用を採用するという変わったデザインになっています.架空の鉄道会社「西日本超高速鉄道」に勤務するという設定になっており,制服をはじめとした様々な小道具もそろえる予定となっています.
※本記事は2012年2月に執筆したものです.このため,若干古い内容がございますがご了承ください.