JSE西日本では,すべての乗車券がICカード化されています.つまり,今の切符のように使い捨てではなく,何度も繰り返して使います.全国の鉄道会社で共通になっていますから,旅行先でもつかうことができます. 最初にカードを発行する時に発行手数料として500円が徴収されますが,乗車するたびにいくらかポイントがたまって,切符を買う(正確に言うと運賃を支払って乗車券情報を書き込む)ときに1ポイント=1円,100ポイント以上10ポイント単位で使うことができます.また,JSE西日本ではエリアごと,期間ごとに絵柄が変わり,また企画乗車券を買ったときに新規発行すると特別デザインのものになる場合もある(たとえば青春18きっぷを大阪駅などで買った場合)ことから,コレクションする人も少なくありません. もちろん,ICOCAやSuicaと同様に,まとめて入金しておくこともできます.この場合は,出口を出たときにポイントが加算されます.なお,入金されていてなおかつ乗車券情報が書き込まれている場合,乗車券情報が優先され,出口を出たときに自動精算になります.複数の乗車券情報を書き込んでいる場合,そのまま自動改札を通ると原則として「乗降フリータイプ」「定期券」「回数券タイプ」「往復乗車タイプ」「片道乗車タイプ」の順に優先されて利用開始(※2)になります.このため,どの乗車券を使うか決まっている場合は,券売機で「利用開始操作」を行ったほうが確実です. ※1:以前は,乗車券情報の書き込みは定期券1つとそれ以外の乗車券1種類だけという設定でしたが,あまりに不便になると思われるため改訂しました. ※2:すでに座席予約を行っている乗車券情報があれば,その乗車券が利用開始となる場合もあります. |
まとめて乗車券情報を書き込むと割引になります.対象になるのは普通乗車券だけで,企画乗車券(1日乗車券など)は対象になりません.また,キャンペーン中などを除いてポイント加算の対象になりません. |
枚数 | 料金 | 備考 |
11枚 | 10枚分 |
書き込みから3ヶ月有効 会社により同一運賃区間で使える場合(多くの私鉄)と指定区間のみ(主にJR)で使える場合とがある. 普通回数券の置き換え |
22枚 | 20枚分 | |
44枚 | 40枚分 | |
100枚 | 80枚分 | |
4枚 | 30〜50%引き |
書き込みから3ヶ月有効 特急券と乗車券を同時に書き込んだ場合.区間により設定がない場合がある. 特急回数券の置き換え. |
10枚 | ||
20枚 | ||
主に,特定の駅や時間帯に乗降した場合,ポイントがもらえるようにして,利用を促進するキャンペーンが頻繁に実施されています.その例を紹介します. |
キャンペーン名 | 加算されるポイント | 備考 |
昼間割引 時差割引 オフピーク割引 |
運賃の約10% |
平日の10時から16時までの利用時にポイントが加算されます.回数割引と併用で10回の乗車で2回分お得になります.(現在の時差回数券などと同じ割引になる) ※JSE西日本では,100km以上の区間はこの割引の対象になりません.また,土休日は終日ポイント加算の対象になります. |
土日割引 |
運賃の約30% |
土曜日曜の利用時にポイントが加算されます.回数割引と併用で10回の乗車で4回分お得になります.(現在の土日回数券と同じ割引になる) ※JSE西日本では,実施されていません. |
ショッピング割引 エコレジャー割引 |
100ポイント |
新大阪駅・新神戸駅・岡山駅・博多駅などで降車し,対象となる店舗で1000円以上買い物した場合,あるいは南海のみさき公園駅,京阪の枚方公園駅,阪神の甲子園駅でなど降車し,対象となるレジャー施設を利用した場合に加算される.土日割引との併用も可能. 買い物やレジャー施設での利用額によってはさらに多くのポイントが加算される場合もある. |
山分けキャンペーン | 1ポイント以上 | 特定の条件を満たした人(例えば,広島駅で下車して対象店舗で5000円以上の買い物をした人)に対して,あらかじめ決められたポイントを山分けして加算するキャンペーン.たまに対象者が多すぎて1ポイントを全員に加算というケースがある. |
抽選キャンペーン | 100ポイント以上 | 特定の条件を満たした人に対して,あらかじめ決められたポイントを抽選で振り分けるキャンペーン.抽選で加算されるポイントは100ポイントから10000ポイント程度に設定されることが多い. |